「星月夜」は1889年に制作され、現在はニューヨーク近代美術館に所蔵されています。
ゴッホの優れた作品の一つとして、「ひまわり」と並んで有名だといえるでしょう。
絵のほとんどを占める濃紺の夜空は、ゴッホらしい躍動感あるタッチと色使いで描かれています。
点在する星々と右上に配置された三日月も、光の滲んだ様子が表現されており幻想的です。
また教会を中心とした村の風景が静かに溶け込んでいる一方で、画面左側には真っ黒な糸杉が荒々しく突き抜けています。
それぞれ際立ったモチーフをキャンバスに集約し、一度見たら忘れられない力強さが「星月夜」の魅力です。